イオラニ宮殿

Aloha!
冬の足音がひたひたと近づいてきているような11月・・・寒さの苦手な私は暖かいハワイの気候を思い出しては 懐かしんでいます。
11月は 観光客も少なく、航空券もお得で 渡ハするにはなかなか良い時期なんですよ。まとまったお休みがあれば・・・

さて今回はIolani Palace イオラニ宮殿について。
フラダンサーなら一度は耳にしたことがある方が多いかもしれませんね。

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イオラニ宮殿はアメリカで唯一の宮殿です。全米広しと言えど 宮殿はここだけなんです。その為か日本人以外の観光客にも人気の観光スポットです。

イオラニ宮殿は7代目カラカウア王の命で 当時のお金で約36万ドルをかけて1882年に竣工しました。
その後カラカウアの後継者であるリリウオカラニ女王の在位期間の終わり1893年までの11年間、ここはハワイ王国最後の君主兄妹の公邸でした。

ちなみにイオラニとはハワイ語で「天国の鷹」を意味するそうです。

詳しく内部を解説してしまうとこれから行かれる方の楽しみ半減になってしまいますので 少しだけ・・・

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こちらは大広間から二階へ続く大階段。
コアウッドの調度が荘厳な感じです。

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こちらは電話。当時はイギリスのバッキンガム宮殿などにも無かったと言われる電話や電気が贅沢にも使われていたとか。

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舞踏会などにも使われたという 王座の間のドレス。

さてさてではこのイオラニ宮殿、実際に見学するにはどうするか。
勝手に行って勝手に見て回れる訳ではありません。

まず行き方ですが 旅行代理店などのトローリーのダウンタウン路線または The Busでも行くことができます。トローリーの場合は本数が少ないので 帰りの時間をチェックして 見学時間を見積もりましょう。
The Busの場合は 帰りのバス停がどこか確認しておきましょう。

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有名なカラカウア像のすぐ近くにあります。

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お庭も素敵です。

さて宮殿に到着したらまず オーディオツアーかガイドツアーに申し込みます。
ガイドツアー(ガイドさんがついて説明してくれる)は日本語もありますが 曜日と時間が限られていますので 事前予約した方が良いかもしれません。
私は予約無しで行ったのでオーディオツアーに申し込み。
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こちらのチケットセンターでお金を払います。

集合時間になったらパレスの裏側のベンチ集合場所に集まります。img_1561
座って待ちます。

しばらくすると担当のスタッフがやってきて色々な注意事項を説明。(英語)
靴カバーを履いて待つようにと言われます。
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これは宮殿内部の床を傷つけたり 汚したりしないため。

その後このような端末を渡され
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ヘッドフォンをしてスタートです。

各部屋やポイントにオーディオガイドの番号が書かれていますので その場所についたら番号を入力し 順路に沿って進んでいく・・・と行った形になります。
オーディオガイドは日本語、英語を含め複数言語あります。

以前は写真撮影不可だったらしいのですが 今は許可されています。ただしフラッシュ禁止のところがありますのでご注意を。

宮殿内は 素晴らしい調度品や 当時を思わせる芸術品などもたくさん展示されていますが その中でも私が強く印象に残っているものが2つあります。

1つ目はこちら
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女王幽閉の間にありました リリウオカラニ女王が作成したパッチワーク。
リリウオカラニ女王は王座を追われ一時宮殿内の一つの部屋に幽閉されていました。その時に歌を作ったり パッチワークをしたりしていたそうです。
この作品にはALOHAの文字も・・・どんな思いを一針一針に込めていたのでしょうか。

次にこちら
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古いフラダンサー達の写真です。これはノホ(座って踊るフラ)しか許されていなかった時代に 立ち上がって踊るフラを捉えた有名な写真だそうです。
ここイオラニ宮殿がフラ復活の舞台であったことを証明する一枚だそうです。

長い歴史の中で ハワイアン達はフラを愛し 楽しんだだけではなく 言葉として何かを伝えたり、気持ちや出来事を表現する手段、神々への祈りなどとして使われてきましたが 一時は露出が多く卑猥であるとフラを踊ることを禁止されていた時代もありました。

困難を乗り越え復活し今まで伝承されてきたのですね。

それを思えば今私がフラを踊れるのも フラの火を消すことなく伝承してきたハワイアン達のお蔭・・・と言えるのかもしれません。
感謝の気持ちを忘れずに 練習頑張らなくては!

Mahalo!     YS